諏訪湖のほとりで暮らすという選択

ゴルフ仲間のA氏から留守電が入っていた。

「引越しする事になりました。14日の月例には参加しますので詳しくはその時」。

A氏は半年前まで私達のゴルフクラブでもトップレベルを維持するすばらしいプレイヤーだった。
彼のデータゴルフには、私も傾倒していたので学ぶ事は多かったし、その知的な人柄にも好感が持てた。
クラブシニアチャンピオン、理事長杯など輝かしいタイトル保持者でもある。
その彼が、5月の県シニアの予選で難しいライからガッツンと打って左手中指を骨折以来ゴルフから遠ざかっていて心配していたのだ。

電話してみると、「諏訪湖のほとりに移り住む」と言う。

詳しい事情はわからないが、彼は目下一人暮らし。(お子さんやお孫さんはいるらしい)
「一人ほど楽しい事はない」と常々話していた。

友人がいる諏訪湖のほとりで、ワカサギ釣りや農業をして暮らすのだという。
彼はゴルフの他に釣りも大好きな趣味らしかった。
「3ヶ月は完全にゴルフが出来なくなる土地だよ」とも言っていた。
住んでいた3LDKのマンションはもう売却したのだそうだ。

急に飛び込んできたこのニュース(?)に私は少なからず衝撃を受けた。
年と共にしぼんで行くゴルフとの付き合い方を模索している自分にとっては、まさに「ガーン!」という一撃を食らった感じ。
左手の負傷以来、もうトップレベルのゴルフを維持するのは大変と思ったり、完全燃焼したと納得できたりもしたのかな?
彼の選択を潔いとも羨ましいとも思えたのだ。

私にとっては諏訪湖は懐かしい場所。
大昔、夫と諏訪湖のまん前にある「諏訪湖ホテル」に宿泊した事があった。
夫は飲みすぎてホテルの階段から転落。休日のその日、ホテルの支配人に隣の岡谷市にある病院まで運んでいただき、松葉杖で帰路に就いたことがあった。
(動きが取れなくなった私達は、諏訪湖ホテルに連泊を余儀なくされたのだった。)
支配人は軍隊時代広島に配属されたそうで、とても親切にして下さった。
帰広後、お礼状と広島菜漬けをホテルに送ると、支配人から又丁寧な礼状が届いた。
「感謝の手紙を従業員室に貼って、おもてなしの心の啓蒙資料にしました」
とも記されていた。

諏訪湖かぁ~。
もう一度夫と旅して見たい土地だ。
by dori3636 | 2010-11-12 08:47 | 家族・友人

花と野菜と時々ゴルフ


by dori3636