ダレンクラークとミケルソンの抱擁

全英オープンゴルフは42歳のダレンクラークの優勝で幕を閉じた。
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その日リアルタイムでテレビ観戦していた私は、首位に立ったミケルソンを応援していた。
しかし彼は短いパットを外してからは、アッと言う間に首位の座を転がり落ちてしまって。

少し興味を失いそうになった私を引き付けたのが、プレイ中のダレンクラークのなんとも魅力的な笑顔だった。

彼はまさに神がかり的なゲームで優勝してしまった。

5年前に乳がんで夫人を失った彼は、乳がんの早期発見・診断・治療の大切さを訴える市民運動に積極的に取り組んでいるらしい。
夫人を亡くしてから、彼女の遺志を継いでチャリティー活動に取り組み始めたのだそうだ。
解説者の話によると、二人のお子さんを育てながらのツアー参戦らしい。

そんな苦労人のクラークの優勝は本当に喜ばしい。

ミケルソンが2009年、奥さんの乳がん手術等のためしばらくゲームから遠ざかっていたのは周知の事。
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優勝を決めて引き上げてきたクラークを待ち構えていて祝福したのがミケルソン。
その光景はとても感動的なシーンだった。
乳がんと闘っている奥さんを持つミケルソンと、同じ病で奥さんを奪われたクラーク。
事情通の人ならこの二人の抱擁に、男の深い友情を感じたに違いない。

共同通信は次のように報じている

男子ゴルフ・全英オープン選手権最終日(17日、英サンドイッチ、ロイヤル・セントジョージズGC=7211ヤード、パー70)一時は首位に並んだミケルソンは失速も急だった。11番で1メートルのパーパットを「精神面から」失敗し、そこからボギーを重ねた。それでも「こんなに面白かった戦いはない。ダレンはまったくミスをしなかった」と優勝者をたたえた。

 2年前、夫人が乳がんを宣告されたミケルソン。2006年に同じ病で夫人を失ったクラークが真っ先に連絡をくれたそうで「彼ほど素晴らしい人物はいない。ダレンと戦えて本当によかった」と熱く語った。(共同)


乳がん撲滅運動に取り組む二人をこれからも応援していこう。
by dori3636 | 2011-07-19 09:35 | ゴルフ&トレーニング

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