カテゴリ:くも膜下出血&未破裂動脈瘤( 35 )


2016年 10月 08日

真っ赤な恐怖

赤、
燃えるような真っ赤なモノを見るとあの時の恐怖が蘇る。

HTソフィア・ローレンの赤だって例外ではない。
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今年3月、未破裂脳動脈瘤のコイル塞栓術を受けた。
術後半年余り経過した先日に起きた、脳血管検査中の出来事を記録に残しておこうと思う。

何かあった時、
いや、何もないはずだが、
身内にもこのブログの読者の方にも、知っておいてほしいから、、、。

カテーテルを入れての脳血管撮影は何度か経験しているが、
今回起きた事は、果たして「普通の事」なのかと疑問に思ってしまうのだ。

今回も痛み止めレベルの局所麻酔だったので、意識レベルは覚醒したままだ。

カテーテルと言われる細い管から造影剤を注入しての検査。
その際、頭が熱くなる事は告げられていた。
これまで同じ検査で感じたその熱さは、
我慢できない程でも、恐怖を感じる程でもなかったのだ。

脳の右側面、左側面と撮影は進み、(その際の熱さも普通レベル)
やがて、全体を写す事になった時、

脳全体は溶岩が流れ出すように、真っ赤に染まった。
頭全体が火事の炎に焼かれるような、
そして脳が焼け焦げるような強烈な熱さと恐怖とで、

ギャア~~~~~!
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叫びそうになるが、恐怖のために声は出ない。
炎に焼かれるとはこんなに熱くて地獄のような恐さなのだと実感した。

その断末魔のような恐怖の数十秒(?)が過ぎると、
私の脳が正常に機能するのかが心配で、
検査を担当した初心者マーク!の医師達に状況と恐怖を語ったのだが、
「前と同じ熱さでしょ!」
と取り合ってはくれない。
他の医師にも翌日話したが、
「全体を撮影する時は、大量の薬剤を注入するのでそんな事もあるかもしれません」

これは確かに普通ではない。
大量の薬剤(造影剤?)を注入しすぎた事により起きた事故ではないのか?
素人考えだが、その熱地獄で脳が溶けてしまったのではないか、
何かが起きるのではないか、
今もその不安が消えないのだ。
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検査前の説明文書より抜粋

永久に症状が残る場合は0.1%程度です。
死亡・寝たきり・半身麻痺となる危険性はきわめて低いですがゼロではありません。


半年先には、又同じ検査を受ける事になる訳だが、
今の私にその勇気も意欲も湧いては来ない。
危険を犯してまで、何の為に自分は生き延びようとしているのか。
すべてが後ろ向きな今、
私にとって「赤」は恐怖の色。


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by dori3636 | 2016-10-08 09:48 | くも膜下出血&未破裂動脈瘤
2016年 09月 19日

ステロイドの点滴と覚醒剤の酷似点について

今日も雨なので、ずっと書けなかった表題について、勇気を奮って書いてみます。
多分、余り良くない話しなので、ためらう気持ちがありますが、興味のある方は読んで下さい。 
              
                 
                         ※    ※    ※


未破裂脳動脈瘤のコイル塞栓術を受けたのは3月16日、
その夜は一晩絶対安静の状態で、頭を持ち上げる事さえ禁じられた。
大腿動脈からカテーテルを入れての手術だったので、穿刺部(せんしぶ)からの大出血を防ぐために、
腹筋を使う行為もすべて禁止され、身動き一つできないその夜はほぼ一睡もしないで朝を迎えたのだった。

朝の医師の回診で私は軽い頭痛を訴えた。

「巻いたコイルにより炎症をおこしているんでしょう」

そう言って医師は点滴をしてくれたのだが、
この点滴の効き目たるや凄くて、頭の痛みはもちろんのこと、
少し痛かった歯の痛みさえも瞬時に消えてしまった。

術後二日目の夜、前の晩全く眠っていなかったのでぐっすり眠れるものと思っていた。
しかし、頭は冴え渡り、覚醒したまま、やや興奮状態で一睡もしないで朝を迎えてしまった。
体は少しも苦しくなく、二晩眠っていなくても意識も気分も冴え渡っている。
 
その朝やって来た医師に眠っていない旨を話すと、

「ステロイドの点滴を打っているので眠れないのです。今日から少しステロイドの量を少なくしましょう」

と事も無げに言う。
 
「そうか、そうだったのか。ステロイドだったのか、、、!」

ステロイドの点滴を経験してみて、
私はテレビや新聞等で見聞きしていた「覚せい剤を打った状態」と酷似している点に内心驚愕していた。
ある覚醒剤常習者だった人が告白していた。

「歯が痛くて苦しんでいた時覚醒剤を打ったら、その瞬間歯痛が消えて楽になり、
それから覚醒剤に染まって行った」

なるほど、、、、
少しステロイドの量を減らしてもらった術後三日目の夜、私はやはり覚醒したまま朝を迎えた。

三日三晩眠らなくても全然平気なその状態は、まさに覚せい剤を打った状態なのでは?

四日目の朝、ステロイドの点滴を外され、
私はやっと元の自分に戻って、その日の夜を普通に眠ったのだ。

この経験から、ステロイドの驚異的な「力」と、併せて「恐さ」とを知ってしまった。
 

                         ※     ※    ※


こんな事をブログで書いて良いものかどうか迷っていて、長い間書けなかった。
もしかして、この後非公開にしてしまうかもしれないが、
一応記録に留めて置きたいとの思いから公開させて頂く事に。

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台風のため悪天候で、庭の記事は何もない。

一輪咲いていた「芳純」でご勘弁。
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by dori3636 | 2016-09-19 16:43 | くも膜下出血&未破裂動脈瘤
2016年 06月 22日

術後の私を元気にしてくれた食品&子熊が庭に!

くも膜下出血での開頭手術から一年後には、
他にも未破裂の脳動脈瘤がみつかり、コイル塞栓術の手術を受けた私でした。
割りと短い期間に2度の大きい手術を経験して、
心も体も正直ダメージは大きかったと思います。

今年3月16日に受けたコイル塞栓術後、
私の体力の回復に大いに役立った「食べ物」についてご紹介しておきますね。

◎トマトジュース

野菜不足に陥りがちの私がネット注文したのはトマトジュースです。
毎回食事のたびにグラス1~2杯を飲み、
この3ヶ月ほどで、900グラム入りのトマトジュースを40本も飲みました!
色々試しましたが、伊藤園の「理想のトマト」が私には一番美味しく思えました。

◎酢玉ねぎ

術後しばらくは腹筋に力を入れるのを禁じられて、たちまち私は便秘に苦しむようになりました。
便秘薬も試しましたが常用はしたくなく、、、、
そこで酢玉ねぎを作り始めたのです。

薄く切って、15分以上おく。(水にはさらさない)
私の場合は、玉ねぎ1個に対し黒酢を大さじ5杯、そしてハチミツを適量。
一晩置くと出来上がり!


早めに収穫した玉ねぎを使っての酢玉ねぎは美味しくて、こちらも毎食頂きました。
イヤイヤではなくて、本当に美味しいので、最近ではビールのおつまみにもしています。
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↑に写っているほんの少しを、毎食で十分のようですよ。
信じられないことに、便秘はすぐに解消できました!

トマトジュースと酢玉ねぎを毎食続ける事が、
私の元気の源のように思えます。
収穫時は食べきれないと思った玉ねぎでしたが、ドンドン減っていきます。
紫玉ねぎでも試してみましたが、普通の玉ねぎを使う方が美味しいです。

◎参考までに、酢玉ねぎの効果

・動脈硬化や高血圧の予防
・食欲増進
・不眠の解消
・便秘の解消
・コレステロールを減らす
・中性脂肪を減らす 


2度の術後はブヨブヨ太ってきていました。
しかし、トマトと玉ねぎのお陰か、現在は理想体重(私なりのですが)に落ち着きました!

特に酢玉ねぎ、ぜひお試し下さい。

◎今日のお花

シャンテ・ロゼ・ミサト
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ザ・ウェッジウッド・ローズ
梅雨があがったら、もっときれいに開くはず。
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プロスペリティー
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ホスタなど
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◎子熊?

イチジクを植えていました。
収穫時は楽しみましたが、何しろ敷地中に太い根を伸ばし、
気味悪くなってわざと枯らしたのです。
これはその名残り。
でも、私には踊っている子熊に見えてしょうがない、、、。
皆さんにはどう見えますか~?
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by dori3636 | 2016-06-22 12:12 | くも膜下出血&未破裂動脈瘤
2016年 04月 18日

術後1ヶ月過ぎました! 食料調達あれこれ

3月16日に未破裂脳動脈瘤コイル塞栓術を受けて、
もう1ヶ月が経過しました。

退院直後の私はヨレヨレだったのかもしれませんが、
今ではほぼ普通の生活が出来るようになりました。

以前にも書きましたが、退院後に一番困ったのは食料調達でした。
夫婦揃って病気とあっては、買い物もままならず、
頼りはネット通販だったのですが、
困り始めてすぐに注文しても、野菜などは届くまでに約1週間もかかりました。
その頃が一番大変だったのです。

やがて、注文していた野菜類が届くようになったり、
私の身内や友人、ご近所さんからの心遣いで食料調達はうまくいくようになりました。

姉がネット注文してくれた野菜類(お試し価格で1,980円)。
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ほぼ同じ頃私が注文したこちらもお試し価格980円の野菜。
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どちらも1回だけのお試し価格でしたので、随分お得感がありましたし、
野菜は有機農法のものばかりで、普段食べているものよりはるかにおいしかったです。
こんなにおいしいとなると、その後のお取り寄せもしてみたくなりますが、
2回目からは普通の価格になり、すべての品目が普段私が買っているお店の価格の2~3倍。
とても無理だと感じて、その後の食料調達法を悩んでおりました。

そんな時、ブログを見た甥っ子から電話があり、

「イオンでネット注文すると、300円送料を払うとその日のうちに配達してくれますよ~」

と教えてくれました。
早速 「おうちでイオン イオンネットスーパー」 の会員登録をして配達してもらいました。
重いお米や洗剤、調味料なども配達してもらい大助かりでした。
病人や老人世帯には有り難いですね。
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お世話になったみなさんありがとうございました。

これからの私達高齢者の暮らしには、こんな役立つ「知恵」をかき集めて、
元気に仲良く生きて行かなくては、、、、との思いを強くしました。


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by dori3636 | 2016-04-18 11:50 | くも膜下出血&未破裂動脈瘤
2016年 04月 12日

ピカピカの朝の光の中で&コイル塞栓術の費用は?

ピカピカの朝。
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こんな日は、きっと何かいい事がありそうな気がします。
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ここ↓に咲いている花たちがお気に入りでして、
じっと眺めている事が多いです。
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ティアレラ スプリングシンフォニー
この薄紅色のお花はとても好き。
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ティアレラ ウィリー
こちらはこぼれ種からすぐに発芽して、どんどん増えます。
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倉庫を撤去した跡は、少しずつお花が増えています。
力仕事が出来ないので、きちんとした花壇になるのはいつの事?
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ほんと、いい朝です♪

※コイル塞栓術に掛かった費用

未破裂脳動脈瘤の治療について、色々知りたい方も多いと思いますので、
治療にどのくらいの費用がかかったのか記録に残しておきますね。

入院は9日間。
私の治療はステントを留置しての治療でした。
コイルはプラチナ製なので、巻くコイルの量でも料金は違ってくるのかもしれません。

ちょっと驚きですが、
医療費の合計は約299万円
私は国保ですから、支払う金額はその3割。
しかし、有り難いことに限度額適用認定証を交付されているので、
低収入の私が負担した金額は86,404円でした。
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ステントを使う手術に保険承認されたのは平成22年だそうです。

※検査入院に掛かった費用

手術前に2泊3日の検査入院をしました。
その際の費用も参考までに。
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いずれにしても、日本は良い国です。
保険適用されなかったら、、、
限度額適用認定がなかったら、、、
そう考えると、ゾッとします。
有り難いことです。

※豆知識
限度額適用認定証について
限度額適用認定証は、入院や外来診療・調剤薬局等での医療費の支払額が、国が定める自己負担限度額を超えて高額となるとき、窓口での支払を法定の自己負担限度額までにとどめることができるものです。
法定の自己負担限度額(医療機関の窓口で支払う金額の上限)は被保険者の所得区分で異なります。



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by dori3636 | 2016-04-12 10:01 | くも膜下出血&未破裂動脈瘤
2016年 04月 07日

お金はあっても餓死するかもしれない、、、って??

私のコイル塞栓術は当初、

14日(月) 入院
16日(水) 手術
19日(土) 退院

医師も私も家族も、恐らくこんなシナリオだったと思う。
長男、嫁のヒロちゃん、次男の3人がチームを組んで、
私の世話や夫の世話を良くしてくれていた。

不測の事態が生じて、退院の日は22日(火)となり、9日間の入院生活だったのだが、
退院後に困ったのは、食料の調達が出来ないことだった。
自宅の冷蔵庫には、
入院前日に、野菜、果物、食パン、牛乳、肉類を少し、
簡単に食べられるような保存食、冷凍食品などを買い置きしておいた。

退院してからの私は、冷蔵庫の残り物を食べて生活していたのだが、、、
入院生活で塩分を制限した食事に慣れてしまった私の体は、
シャバの濃い味の食事を受け付けなくなってしまっていた。

ご飯を夫に炊いてもらい、後はその冷蔵庫の残り物を少しつつく程度。
濃い味を我慢しながらその生活でしのいだが、とうとう冷蔵庫は空に近くなってしまった!
飢餓状態になる前早めに、ネットで色々な食品を注文したけれど、
一向に届く気配がないのも、私をイライラさせていたのだ。
夫に必要な物をメモ書きして買い物を頼むが、どうも体調が悪くて良い返事をしてくれない。
夫が戦力にならないのも想定外だった!

やっと届いたトマトジュースと熱々のご飯でしのいだ一日を経験してからは、
本気で食料調達を考えるようになった。
早くから注文していた有機野菜が届いたのは3月29日。
↓これだけで1,980円は高いと思ったけれど、背に腹は代えられない。
高いだけあって、最高の食感だったよ!
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同じ日にお向かいさんから釣果のホゴメバルを頂いたのは嬉しかったなあ。
これで、この日の飢餓は解消。
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義姉や義妹に助けを求める事も出来たけれど、

これ以上迷惑は掛けられない

そんな気持ちが働いてしまった。
餓死してしまった人達の辛い気持ちも少し解ったような気がした。

私の姉から様子伺いの電話をもらって、飢餓生活を訴えるとすぐに食料を送ってくれた。
↓こんな冷凍の介護食?が7食分届いた。
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塩分は低く抑えられていて、病人の私にはおいしく食べる事ができる。
写真で解るかな?
小さなパックに入っているので、食の細い97歳の義母が食べる位の量だ。
夫と二人で半分わけして食べ、もう1品だけ私が無理して作るのが日課になった。
パンフレットによると、この量で一食700円を超える。 高いんだね!
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その後も姉からは、焼きいもまで入った荷物が届く。
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昨日はブログを見た実家の兄夫婦が、
お祭りのお供えのお下がりなどを持ってきてくれた。
鏡もちは固くなる前に切り分けてくれていたし、お供えの鯛は薄い味噌漬けにしてあった。
「金城まんじゅう」は初めてだが、とても美味しいね。
いちごも甘かったよ。
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今は運転もできるようになって、飢餓状態からは抜けだしているけれど、

「食料を買うお金はあるのに、飢えている」

という何とも奇妙な生活を体験した私だった。

それにしても、血のつながった身内の心遣いはきめ細かいね。
ほんと感謝、感謝。

老夫婦が二人、しかも二人とも病気、
電話もネットも使えない状態となれば、事は深刻だなあ。
これからの事をきちんと考えておかないと、餓死だって他人事ではない。

助けて!

が言える自分、そして世の中でなくっちゃね。

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by dori3636 | 2016-04-07 09:09 | くも膜下出血&未破裂動脈瘤
2016年 04月 05日

手術翌日夕刻の緊張した2時間、、、穿刺部出血

4月17日
主治医のS先生から脳梗塞の説明を受けた後、
大腿動脈の圧迫固定解除をしてもらった。

※17時

その日の担当の看護師さんは慎重すぎるくらいに注意深く、丁寧な人だった。
尿の管を外され、、
体をきれいに拭いてもらい、パジャマに着替えさせてもらう。
私は絶対安静からやっと身動きが少し出来る状態になったのだ。

※18時前 

少し歩いてみましょう

と言われ、補助されながら慎重にベッドから体を起こし、
ゆっくり5,6歩歩いた時だった!

カテーテルの管を差し込んでいた足の付け根の動脈からお腹あたりが、
まるでヘビをお腹に入れているようにモコモコと膨らんできた。


私の訴えに看護師さんはすぐに気づき、
患部を抑えながら医師を呼ぶ。
急を聞いて医師が病室にどやどや5人程駆けつけてくれた。

動脈から再出血してしまったのだ。

医師が穿刺部(せんしぶ)を抑えていた看護師と交代し、
強い力で抑えて止血する。

時間を30分計って下さい。

強い力で長い時間抑えるので、
女性の研修医が、「代わりましょうか?」と言うと、

いや、これは代わってはいけない、最初からずっと同じ人間が抑え続けないと駄目なんだ、、

止血の間、他の医師は注意深く見守ったり、
状況を聞いたり、、

なぜこんなに大騒ぎしてるんだろ?

訳が解らず、手術の際止血を担当した医師に聞いてみる。
説明を聞きながら、事の重大さに恐れおののく私。
出血により血腫が出来ると、やがてそれが瘤(こぶ)状になり動脈瘤になる場合もある、、、、のような説明だったような。

その後、再度止血のため圧迫固定してもらい、
私は又絶対安静の身になってしまったのだった。

※19時

エコー診断のスペシャリストと言われる程技術の高いKさんがわざわざ病室に呼ばれ、
エコー検査が始まった。
翌日札幌出張を控えていたにもかかわらず、心配したI先生の要請を快く受けて下さった。
病室でのエコー検査はすごいものだった。
スペシャリストと呼ばれるだけあって、
その卓越した技術には、一緒に画像を眺めていた私も目を見張る。

こんな鮮明で美しい画像は見たことがない!

血管内の状態を画像で見ながら検証していくのだが、
Kさんの画像と説明は素人の私にも一目瞭然な程適格で凄かった。

◎Kさんの言葉、

出血してからの処置が早かったので、画像から判断すると大丈夫です。

その言葉で、居合わせた医師達も私もパチパチと拍手。
その後も、しばらくエコーショー(笑)。

先生達が誠実に真剣に対応してくれたのは、とても有り難かった。
なんとか無事にすみそうだったので、手術の際止血を担当したI先生は特にうれしそうだった。

このような事は時に起こるそうだ。
この件で責任を感じた担当の看護師さんは、勤務時間を終えても残っていてくれた。
その看護師さんに部屋に来てもらい、

あなたの処置が迅速で正しかったので、
大事に至らなかった。
本当にありがとう。


感謝の言葉を伝えると、
彼女は安心したのか、うっすらと涙を浮かべていた。

※20時過ぎ

医師達も引き上げ、遅い夕食。(食欲はない)
頭を持ち上げる事さえ禁じられているので、寝たまま手づかみで食べる。
ご飯はおむすびにしてくれているが、おかずは寝たままでは無理だよ。
食べさせて~!
ほとんど残してしまった。

穿刺部出血は私の回復にかなり影響してしまった。
再度圧迫固定を外され、室内のトイレに行くのを許可になっても、
恐怖感は続き、、、
歩くのは今でも恐い。

しかし、この「恐さ」を乗り越えないと、バラと遊ぶ事もゴルフを再開する事も出来ないわけで、、、。

頑張れ! わたし。

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by dori3636 | 2016-04-05 13:43 | くも膜下出血&未破裂動脈瘤
2016年 04月 03日

脳梗塞発症、、、、コイル塞栓術リポート

3月17日 手術翌日

この日は朝から病院は何か騒々しかった。
屋上に防災ヘリが何度か降りて来たのだ。

窓を閉めて、屋上付近には決して近づかないで下さい

こんな院内放送が度々あった。
後で知ることになったのだが、
この日山陽道八本松トンネルでは、死傷者70人以上の大変な事故が起きていたのだ。
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広島大病院から医師や医薬品を乗せたヘリが現地に向かったようだ。

この日は私にも色んな事が起きた。

MRI検査の結果

15時30分、
術後24時間絶対安静だった私は、ストレッチャーに乗せられてレントゲンとMRI検査に向かった。
レントゲンは、カテーテルやコイルの損傷、迷入などを調べるため、胸部などを撮影する。
ついでMRI。
手術前にも行っているので、前後の様子をきちんと知ることができる。

検査を終え病室に帰って少しすると、主治医のS先生が緊張した面持ちでやって来た。

ステントを置く時に出血し、パラパラと脳梗塞を発症しています。
しかし、ご自分でも解っていると思いますが、麻痺や痺れ等は起きていません。
「隠れ脳梗塞」のような形で治まっています。 
この合併症に関しては手術前に説明済みです。


先生が病室を出て行った後、
出血、脳梗塞、、、、などの言葉が私の頭の中をグルグル、グルグル、、、。
そうかあ、そうだったのか。
昨日のS先生の心配ぶりの訳も解った。

確かに手術前に何度も説明を受け、納得して同意書にもサインをしている。

その文書には、(文書のまま)

手術中、手術後の脳梗塞(約10%) ステント急性閉塞(約4%)

血管内に血栓が出来たり、動脈瘤内の血栓が遠位部に流れて抹消の血管を閉塞する可能性もあります。
この場合、脳梗塞が生じ、麻痺、失語、視野狭窄、複視、小脳失調、記憶障害などの症状を生じることや、
場合によっては死に至ることもあります。


枕元にこの文書を置いていたので、又読み返してみる。
手術前には何度も読んだはずなのだが、
自分の身に起きる事はないだろうと、変な確信を持っていた。

しばらくすると、
私は落ち込むどころか、自分の運の強さに半ばあきれていた。
先生の言う通り、私は元のままのワタシだ。
不自由なところは全く無い!

なんという奇跡

やはり私は守られていた。
祈られていた。
ありがたい、ありがとう。


この1時間後、
もう一つ大変な事が起きてしまって、主治医や担当医5名が駆けつける騒ぎになってしまった。

長くなるので、又続く。

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by dori3636 | 2016-04-03 13:39 | くも膜下出血&未破裂動脈瘤
2016年 04月 02日

5時間を耐えぬいた!、、、コイル塞栓術リポート

※昨日のつづき

3月16日 9時半から始まったコイル塞栓術。

正面に比較的大きな丸い掛け時計があるのだが、
目隠し器具で視界は遮られていて時計は見えない。

画像でチェックしながらコイルを巻いていく、、、、それを何度も繰り返している。

〇〇の3枚目を出して下さい。
いえ、その次です。
はいOKです。 アーザッス! (ありがとうございます?)

医師達はそんな会話を交わしつつ、治療を続けている。

いったい今何時なんだろう
家族には12時ごろには終わるはずと伝えておいたけれど、
心配しているだろうな。


そんな事を考えながら、長い時間を耐えていた。

「あと少しで済みますからね。」

と主治医のS先生に言われて安堵したのだが、
コイルを巻き終わってからも終わる気配はないのだ。

その間、医師達は持ち場の椅子に座り、じっと画像を見ている様子だった。
私語などはいっさいなく、、、、さすがに不安になってくる。

20分おきに信号音が鳴り、それを合図に頭の中を撮影する。
その間、頭の中で線香花火のような光がパチパチ光っている。
医師達は映しだされた画面を身動き一つしないで注視しているようだ。

一人の医師が、

もうそろそろいいですか?

と主治医に聞いている。

12時10分に巻き終わっているから、今1時間経過だな。
もう1時間!


その会話で、
コイルを巻き終えたのが12時10分
それから1時間過ぎたのだから、今13時10分なんだ、、、と正確な時間を知る。

主治医が、

血の塊ができているので、それを観察しています。
その塊が次第に大きくなっていくと、血栓ができたりしますから。


と説明をしてくれる。

血のかたまり?
ああ、どこかの血管を傷つけたのかなあ。


と不安でいっぱいになった。
医師はくどい程、麻痺やしびれがないかを確認してくる。
残り1時間を頑張り、ついに目隠しをはずされた!

すぐに時計を見る。14時10分。

その後、大きな管を入れていた動脈の止血に20分。
14時30分に手術室を出たのだった。

その際、主治医のS先生から、まるで表彰状のように↓の紙を胸元に抱かされた。
解りづらいが、9mmの動脈瘤にコイルが充填(じゅうてん)されている。
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病室までS先生に付き添われて帰ってくると、
97歳の義母、夫の姉、長男の嫁のヒロちゃんが待っていた。

予定の倍も時間がかかっていたので、みんな心配していたみたいで、
にこやかに主治医と話しながら戻って来た私を見て驚いていた。

その日は、病室(個室)に頻繁にS先生がやって来た。
麻痺やしびれの有無を確認しては出て行く。
23時45分にも、そして翌朝すぐに。
S先生は睡眠を取れているのかなあ、、、。

私に麻痺も痺れもなく、
手術翌日のMRI検査が気になるところだ。

5時間の治療で、私はたくさんの放射線を浴びただろう。
数週間後には髪が抜けるかもしれない。
髪は仕方ないけど、私のコイル塞栓術は成功したのかなあ?

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by dori3636 | 2016-04-02 09:15 | くも膜下出血&未破裂動脈瘤
2016年 04月 01日

私の頭の中で何が起きたのか、、、、コイル塞栓術リポート

3月16日
ほとんど眠れないまま手術の朝を迎えてしまった。

0時から絶食、7時から絶飲食。

6時 祈る
顔を洗い、歯磨きし、身仕舞を整えて、
実家の兄が宮司を務める神社の方に向かって柏手を二つ。
二拍手の音で、時が止まったような静寂が訪れ、頭の中からす~っと力が抜けていく。
何かが私の体の中を通り抜けて行くような不思議な感覚を覚えた。

9時20分
ストレッチャーに乗せられ手術室にむかう。
家族二人がエレベーターまで送ってくれる。
ハイタッチを交わし、「頑張れ!」の言葉に送られて、、、。

手術室到着。
入り口で男女2名の看護師と医師達に迎えられる。
主治医に「頑張りましょう!」と声を掛けられる。

9時30分 
予定通りコイル塞栓術は始まった。

おさらいになるが、
私の未破裂脳動脈瘤は、左内頸動脈後交通動脈分岐部未破裂脳動脈瘤 約9㎜。
場所と形状から、開頭手術はできないらしい。
放っておけば、破裂した場合今度は死ぬだろう。
多少のリスクはあっても、コイル塞栓術を選択しないわけにはいかなかったのだ。
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コイル塞栓術について、もっと知りたい方は↓を見てほしい。


               

手術は血管撮影室で行われた。
手術台に移されると、頭部を固定され、あごも固定(猿ぐつわみたいだったよ)、手足も固定され、
身動きは全くできない。
目隠しの器具も上から降りてきた。

手術場にいた人

私の右側にコイル塞栓術を担当する主治医のS先生、もう一人局所麻酔や動脈から管を留置したりを担当するI先生。
その後方に医師が3人。女性の研修医1人。
画像を映し出してくれる検査室の技師さんたち、
看護師2人。

麻酔

局所麻酔と聞いていたが、
「痛み止めを打ちます」と言われ、足の付け根にチクリと針を刺された。
意識は全く変わらず覚醒したままで、手術の一部始終を体験してしまった。

その後、動脈の穿刺やシースと呼ばれる管を留置するなど。
この30分位の時間は、緊張と恐怖で気が狂いそうだったよ。

ツバをゴクンと飲んだ瞬間、医師から、

 「ツバは飲まないでね。頭が動くから」 

と注意を受ける。
頭が動いて失敗しては大変だ。

 「絶対飲みません!」 

と答えると、その言い方が可笑しかったのか、カテーテルの管を通していたI先生が薄く笑った。

まずステント留置

↓は那覇市立病院のウエブサイトから借りてきたのだが、
こんな感じでレントゲンで透視しながら治療は行われて行った。
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 「痛い!」 

と声をあげるほどの痛みを伴ったのは、ステントを置く時。
コイルを巻きやすくするために、1本のステントを血管の中に留置する。
小刻みに痛みを伴うので、これが一番の恐怖だった。

コイルを巻く音まで聞こえる

その後、コイルを巻いていくのだが、
体は固定され、視野も制限されていたので、聴覚だけが鋭くなってしまった。
コイルを巻いている音、ギュッと締めている音などを実際に体感できてしまう。
 
2時間程過ぎた頃には、見動き出来ない、ツバも飲めない私は、
もう極限状態で、一刻も早く終る事ばかりを願っていたのだが、、、、

何が起こった?? 

2時間が過ぎ、
やがて3時間、
4時間経っても私は開放されない。

予備知識では、手術時間は2時間前後と聞いていたのだが、、、、
ああ、私の頭の中で一体何が起こっているのだろう。
4時間以上身動き一つできない中で、グッタリしてしまい、

バカヤロ~! 早く終わってくれ~!

私は心の中で叫びまくり。

 「Doriさん大丈夫? 返事して。 右足、右手を動かしてみて。」 

主治医のS先生がしきりに呼びかける。
猿ぐつわ状態の私は「う・(ん)」としか答えられない。

いったい、いったいどうなってるんだ!
何が起こった?

(つづく)

今日は、やっと庭を歩いて散策できるようになった。
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by dori3636 | 2016-04-01 12:28 | くも膜下出血&未破裂動脈瘤