フィリピンに暮らす家族との25年を聞いた

昨日は今年初めてのゴルフへ行って来た。
一年中一緒の仲良しのお仲間との今年初顔合わせ。
ゴルフは今が一番難しい季節、皆苦戦した。
初デビューのパター、オデッセイ・ホワイトライズはまだ使いこなせない。

冷たい風も吹かず、真冬としては穏やかな日だった。
アウト1番
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ゴルフとバラと今年は二本立てで頑張ろうと思っている。
どちらも、あと何年できるかな?

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お仲間の一人Yさんにはフィリピンに妻子がいる。
彼は会社経営者で社業も順調、最初の奥さんとの間に出来た息子さんに昨年社長職を譲ったものの、会長としてバリバリ働いている。
最初のころはこの結婚について、周囲には語ろうとはしなかったが、
現在は面白おかしく話してくれるようになった。

その彼は毎年お盆を挟んで2週間と、クリスマス前からの3週間をフィリピンの家族と過ごすために現地に行っている。
奥さんとは30歳近く年齢差があり、二人の間に出来た娘さんは今は現地の大学に通う医学生だ。

仕送り
我々は親しさから、ついつい「月いくら生活費を送っているの?」なんて下世話な事を聞く。
フィリピンではたくさんの親族が一緒に生活するらしくて、
一ヶ月10万円の仕送りで、家族親族総勢25人程が楽しく暮らしていけている。(らしい)

物資を送る
フィリピンの人たちは貧困にあえいでいる。
Yさんが日本から送る物資も大切な生活必需品。
船便で送るのだが、50kgまでの荷物なら1万2千円程で送る事ができる。
ただし届くのは一ヶ月先。(らしい)

夏物衣料を送る
送る物資の中で皆が大変喜ぶのが、日本人がもう着なくなった古着の夏物衣料らしい。
年中夏のフィリピンの人たちの服装に注目してほしい。
汚れてくたびれた服を着ている人達がなんと多い事か。
Yさんは近隣の人々に呼びかけて古着を分けてもらい、それを送る事も心掛けているようだ。

ユニクロ
そんなフィリピンにもユニクロが進出したらしい。
現地の人にとってはユニクロは憧れのブランドなのだそう。
何しろ品質がいいので大変な人気だが、なかなか買えない。
そこで、送られてくる古着に「ユニクロ」のマークがあると、彼らは驚喜する。(らしい)

25年
ほぼフィリピンで暮らす妻子にお金を送り、夏と冬にフィリピンを訪れる生活をもう25年も続けているというYさん。
彼は本当の年齢を明かさないが、70歳位だと思う。
しかし、50代後半にしか見えないし、考え方も行動も若々しい。
しかし、彼は折り紙つきのがん患者だ。彼の亡き後、異国の家族はどうなるのだろう?
「ちゃんと困らないようにしてある」
とYさんは言う。
こちらで一人暮らしを貫く彼は、陽気で前向きだ。

妻子を見放さない訳
我々から見ると、Yさんは単なる「足長おじさん」に過ぎない。
一緒に暮らしもしない家族になぜここまで優しくできるのだろう。
「かわいそうで見放すことは出来ない」
と彼は言う。
忙しい仕事から離れ、フィリピンで過ごす2,3週間は、
「とっても安らぎがあって、リラックスできる」
のだそうだ。
分かるような気もするが、やっぱり分からない。

100円ショップ
お盆とクリスマス休暇で向かうフィリピンに持参するお土産の中には100円ショップで購入する品物も多いそうだ。
日本人は「何だ、こんなもの!」と見向きもしないモノでも、
現地の人たちは大喜びしてくれるそうだ。
そこが又うれしいらしい。
Yさんがやって来る日は、
家族総勢25人の他に、ちょっとでも血のつながりのある親類達もやってきて、50人程で食卓(?)を囲むのだそう。
彼らにとって、それはとびっきりのご馳走なのだ。
きっと日本の私たちが「こんなもの」と思う「ご馳走」かもしれないけれど、、、。
その膨れ上がった家族50人へのプレゼントとして、100円ショップは便利なのだ。

青い海
フィリピンの海の美しさはよく聞くが、
エメラルドブルーの海は想像以上の美しさだと言う。
この常夏のフィリピンと日本との二重生活をYさんは死ぬまで楽しむのかな?
クリスチャンの奥さんには一日に何度も、
「愛してるよ」
と言わないと怒られるらしいが、、、、(ふ~んだ!)

豊かになった日本人が忘れたものが、
フィリピンの人達にはきっとあるのかもしれない。

25年通うフィリピンでは、Yさんは中国人か韓国人を装っているらしい。
日本人は人がいいので、すぐに騙されてしまう。(らしい)
現地では日本人であることを公にできない、そんな危ないフィリピンでもある訳で、、、

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by dori3636 | 2013-01-25 09:54

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