ステロイドの点滴と覚醒剤の酷似点について

今日も雨なので、ずっと書けなかった表題について、勇気を奮って書いてみます。
多分、余り良くない話しなので、ためらう気持ちがありますが、興味のある方は読んで下さい。 
              
                 
                         ※    ※    ※


未破裂脳動脈瘤のコイル塞栓術を受けたのは3月16日、
その夜は一晩絶対安静の状態で、頭を持ち上げる事さえ禁じられた。
大腿動脈からカテーテルを入れての手術だったので、穿刺部(せんしぶ)からの大出血を防ぐために、
腹筋を使う行為もすべて禁止され、身動き一つできないその夜はほぼ一睡もしないで朝を迎えたのだった。

朝の医師の回診で私は軽い頭痛を訴えた。

「巻いたコイルにより炎症をおこしているんでしょう」

そう言って医師は点滴をしてくれたのだが、
この点滴の効き目たるや凄くて、頭の痛みはもちろんのこと、
少し痛かった歯の痛みさえも瞬時に消えてしまった。

術後二日目の夜、前の晩全く眠っていなかったのでぐっすり眠れるものと思っていた。
しかし、頭は冴え渡り、覚醒したまま、やや興奮状態で一睡もしないで朝を迎えてしまった。
体は少しも苦しくなく、二晩眠っていなくても意識も気分も冴え渡っている。
 
その朝やって来た医師に眠っていない旨を話すと、

「ステロイドの点滴を打っているので眠れないのです。今日から少しステロイドの量を少なくしましょう」

と事も無げに言う。
 
「そうか、そうだったのか。ステロイドだったのか、、、!」

ステロイドの点滴を経験してみて、
私はテレビや新聞等で見聞きしていた「覚せい剤を打った状態」と酷似している点に内心驚愕していた。
ある覚醒剤常習者だった人が告白していた。

「歯が痛くて苦しんでいた時覚醒剤を打ったら、その瞬間歯痛が消えて楽になり、
それから覚醒剤に染まって行った」

なるほど、、、、
少しステロイドの量を減らしてもらった術後三日目の夜、私はやはり覚醒したまま朝を迎えた。

三日三晩眠らなくても全然平気なその状態は、まさに覚せい剤を打った状態なのでは?

四日目の朝、ステロイドの点滴を外され、
私はやっと元の自分に戻って、その日の夜を普通に眠ったのだ。

この経験から、ステロイドの驚異的な「力」と、併せて「恐さ」とを知ってしまった。
 

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こんな事をブログで書いて良いものかどうか迷っていて、長い間書けなかった。
もしかして、この後非公開にしてしまうかもしれないが、
一応記録に留めて置きたいとの思いから公開させて頂く事に。

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台風のため悪天候で、庭の記事は何もない。

一輪咲いていた「芳純」でご勘弁。
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by dori3636 | 2016-09-19 16:43 | くも膜下出血&未破裂動脈瘤

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