真っ赤な恐怖

赤、
燃えるような真っ赤なモノを見るとあの時の恐怖が蘇る。

HTソフィア・ローレンの赤だって例外ではない。
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今年3月、未破裂脳動脈瘤のコイル塞栓術を受けた。
術後半年余り経過した先日に起きた、脳血管検査中の出来事を記録に残しておこうと思う。

何かあった時、
いや、何もないはずだが、
身内にもこのブログの読者の方にも、知っておいてほしいから、、、。

カテーテルを入れての脳血管撮影は何度か経験しているが、
今回起きた事は、果たして「普通の事」なのかと疑問に思ってしまうのだ。

今回も痛み止めレベルの局所麻酔だったので、意識レベルは覚醒したままだ。

カテーテルと言われる細い管から造影剤を注入しての検査。
その際、頭が熱くなる事は告げられていた。
これまで同じ検査で感じたその熱さは、
我慢できない程でも、恐怖を感じる程でもなかったのだ。

脳の右側面、左側面と撮影は進み、(その際の熱さも普通レベル)
やがて、全体を写す事になった時、

脳全体は溶岩が流れ出すように、真っ赤に染まった。
頭全体が火事の炎に焼かれるような、
そして脳が焼け焦げるような強烈な熱さと恐怖とで、

ギャア~~~~~!
真っ赤な恐怖_d0096422_9145213.jpg

叫びそうになるが、恐怖のために声は出ない。
炎に焼かれるとはこんなに熱くて地獄のような恐さなのだと実感した。

その断末魔のような恐怖の数十秒(?)が過ぎると、
私の脳が正常に機能するのかが心配で、
検査を担当した初心者マーク!の医師達に状況と恐怖を語ったのだが、
「前と同じ熱さでしょ!」
と取り合ってはくれない。
他の医師にも翌日話したが、
「全体を撮影する時は、大量の薬剤を注入するのでそんな事もあるかもしれません」

これは確かに普通ではない。
大量の薬剤(造影剤?)を注入しすぎた事により起きた事故ではないのか?
素人考えだが、その熱地獄で脳が溶けてしまったのではないか、
何かが起きるのではないか、
今もその不安が消えないのだ。
真っ赤な恐怖_d0096422_9272999.jpg


検査前の説明文書より抜粋

永久に症状が残る場合は0.1%程度です。
死亡・寝たきり・半身麻痺となる危険性はきわめて低いですがゼロではありません。


半年先には、又同じ検査を受ける事になる訳だが、
今の私にその勇気も意欲も湧いては来ない。
危険を犯してまで、何の為に自分は生き延びようとしているのか。
すべてが後ろ向きな今、
私にとって「赤」は恐怖の色。


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by dori3636 | 2016-10-08 09:48 | くも膜下出血&未破裂動脈瘤

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